【定番お題】今日もおつかれ!仕事あるある575(2026.06)

仕事のあるある、やる気、会議、休憩前の気持ち。今日の「おつかれ」を五七五にして、ゆるく吐き出して供養しちゃいましょう。やりきった達成感に、上司や部下の愚痴まで。社会生活は悲喜こもごも。急いでるときに限って、コピー機は用紙切れ。忘れないように書いたメモはどこかに紛失。あぁ、あるある…毎日お仕事おつかれさまです!
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仕事のあるある、やる気、会議、休憩前の気持ち。今日の「おつかれ」を五七五にして、ゆるく吐き出して供養しちゃいましょう。やりきった達成感に、上司や部下の愚痴まで。社会生活は悲喜こもごも。急いでるときに限って、コピー機は用紙切れ。忘れないように書いたメモはどこかに紛失。あぁ、あるある…毎日お仕事おつかれさまです!
「今日もおつかれ!仕事あるある575」へ、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。会議中に飛び交うカタカナ語、月曜日の朝の重さ、オンライン会議での気の緩み、仕事から解放されたはずの休日にもついスマートフォンを気にしてしまう心など、働く人なら思わず「あるある」とうなずいてしまう場面が、さまざまな角度から詠まれていました。
今回の応募作品から伝わってきたのは、仕事の疲れとは、単純に「忙しい」「大変だ」という一言では言い表せないものだということです。月曜日を迎えた瞬間の気の遠くなるような感覚、会議で次々に登場する意味の分かりにくい言葉、メールや資料のちょっとしたミス、休みの日にまで残る仕事の緊張感。そうした日常の小さな疲れや違和感が、五七五という短い形の中に生き生きと切り取られていました。
特に印象的だったのは、ただ愚痴を並べるのではなく、疲れや失敗を笑いに変えている作品が多かったことです。寝坊したと思って飛び起きたら日曜日だった、仕事終わりには麺が食べたい、休みまでまだ五日もある月曜日――どれも深刻になりすぎず、けれど働く人の本音を的確に言い当てています。読んだ人が自分自身の経験を重ねられる余白があり、「自分だけではなかった」と少し肩の力を抜けるところに、仕事あるある川柳のおもしろさがあります。
また、AI、オンライン会議、チャットの誤送信、カタカナ語の多い会議など、現代の働き方を映した作品も目立ちました。仕事を詠む川柳には、その時代の職場風景が自然と刻まれます。今回の作品群にも、便利な道具に助けられながら、同時に新しい種類の疲れや戸惑いを抱えている、今を生きる働き手の姿が表れていました。
一方で、説明を詰め込みすぎず、具体的な一場面を見せた作品ほど、読み手の想像が広がりました。「疲れている」と直接述べる方法もありますが、伏せたスマートフォン、曇った画面、大あくび、月曜日の朝といった物や動作を置くことで、言葉にされていない疲労まで伝わってきます。五七五では、すべてを説明するよりも、ひとつの場面や行動に気持ちを託すことが、作品をより印象深いものにします。
入賞作品には、言葉の意味がすぐに伝わる分かりやすさに加え、読み終えた瞬間に笑いや共感が生まれ、もう一度口に出して読みたくなる作品を選びました。仕事の疲れを五七五にして吐き出すことは、ほんの小さなことかもしれません。それでも、言葉にすることで少しだけ気持ちが軽くなり、誰かと笑い合えることがあります。応募作品の一つひとつに込められた「今日もおつかれさま」の気持ちに、心より拍手を送ります。


寝坊したと思って飛び起き、慌てて時計を確認したあとで、ようやく日曜日だと気づく。その短い時間の慌ただしさが、五七五の中で鮮やかに再現されています。
上五の「飛び起きた」で、いきなり動きのある場面から始まるため、読み手も一緒に驚かされます。続く「急げ遅刻だ」には、まだ状況を理解できていない寝起きの焦りがあり、最後の「日曜日」で一気に緊張がほどけます。この下五がきれいなオチになっており、声に出して読むと、焦りから安堵へと移る気持ちの変化がよく分かります。
休日になっても体が仕事の時間を覚えているという、働く人ならではの「あるある」も含まれています。単なる寝坊の句ではなく、仕事の緊張感が生活の中にまで入り込んでいる様子を、明るい笑いに変えているところが魅力です。
説明を加えなくても情景が伝わり、読み手に映像と感情の両方を想像させる、完成度の高い一句でした。

会議に参加しているものの、次々と登場するカタカナ語が頭に入らず、言葉だけが空中を漂っているように感じる――そんな現代の職場風景を、ユーモラスに切り取った作品です。
「カタカナ語が多くて分からない」と直接言わず、「空に浮かぶ」という比喩で表したところにおもしろさがあります。会議室の中を「アジェンダ」「エビデンス」「コミット」といった言葉がふわふわと漂い、参加者が分かったような顔で聞いている光景まで想像できます。
上五の「会議中」で場面を明確にし、中七の「空に浮かぶは」で少し幻想的な景色をつくり、下五の「カタカナ語」で現実の職場へ引き戻す構成も効果的です。堅くなりがちな会議の話題を、軽やかな映像に変えています。
職場で感じる疎外感や戸惑いを、批判的になりすぎず笑いとして共有できる点を評価しました。現代の「仕事あるある」を端的に表した一句です。
「お疲れ」という職場で最も頻繁に交わされる言葉を題材にしながら、その言葉を口にすることさえ負担になっているという、疲労の深さを見事に表現した一句です。
「仕事が忙しくて疲れた」と直接述べるのではなく、日常的なあいさつを通して心身の状態を伝えているところが巧みです。誰かに向けて発しているはずの「お疲れ」という言葉が、実は自分自身にも返ってくるようで、働く人の切実な本音がにじみます。
上五の「お疲れと」から始まり、中七で「言うことにすら」と一段深く入り、下五の「疲れてる」で落とす構成も自然です。同じ「疲れ」という言葉を冒頭と結びに響かせることで、疲労から抜け出せない感覚が生まれています。口語の「疲れてる」も作品の内容によく合い、仕事終わりにぽつりとこぼれた本音のような臨場感があります。
多くの働く人が経験しながら、なかなか言葉にできなかった感覚を、無駄のない五七五に仕上げた点を高く評価しました。