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【定番お題】明日からがんばろう! ダイエット575(2026.06)

痩せたい…痩せるぞ!今度こそ、絶対に!もう食べないし、運動もするよ。明日からね!
ダイエット成功談も失敗談も、ダイエットのモチベーション維持にも。
ダイエット中の本音やあるあるを、五七五でどうぞ。

俳句・川柳募集

公開日:2026年5月15日 / 更新日:2026年7月17日

募集作品:俳句・川柳

応募回数:複数応募可能

募集期間:指定なし 〜 2026年6月30日 23時59分

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結果発表

「明日から」と決意しながら、目の前の食べ物にはつい手が伸びてしまう――。そんなダイエットをめぐる人間らしい本音を、明るい笑いに変えた作品が数多く寄せられました。ご応募いただいた皆さま、ありがとうございました。

総評

ダイエットは、多くの人が一度は挑戦したことのある身近なテーマです。そのため今回の作品には、「明日から始める」「食べる量を減らしたつもりが、結局たくさん食べてしまう」「冷蔵庫の誘惑に負ける」「服や水着が入らない」「体重計に恐る恐る乗る」といった、思わず「わかる」とうなずいてしまう場面が数多く詠まれていました。

一方で、身近で共感しやすいテーマだからこそ、よく知られた“ダイエットあるある”をどのような言葉で表現するかが、作品ごとの差となりました。同じ「明日から」という決意を題材にしていても、言葉の響きを重ねて笑いを生んだ作品、季節の移り変わりによって挫折を静かに表した作品、着られなくなった服や食後の後悔といった具体的な光景を鮮やかに切り取った作品など、それぞれに異なる工夫が見られました。

今回の選考では、お題に対する素直な面白さに加え、五七五として声に出したときのリズム、一読しただけで情景が浮かぶ具体性、結句まで読んだ瞬間に意味や印象が広がる構成を重視しました。説明を重ねすぎず、短い言葉の中に前後の物語まで想像させる作品は、読み終えたあとにも長く印象が残ります。

入賞作品には、決意を先延ばしにしながら箸だけは伸ばしてしまう人間の矛盾を、巧みな言葉遊びでまとめた作品、夏に向けて買った水着が使われないまま秋を迎えるまでの時間を、わずか十七音で描いた作品、着られなくなった服を思いがけない用途に変えて笑いを誘う作品を選びました。いずれもダイエットの苦しさを深刻に語るのではなく、自分自身を少し離れたところから眺め、ユーモアへと変えている点が魅力的でした。

ダイエットは、成功した結果だけでなく、誘惑に負けた瞬間や言い訳を考えている時間、何度も決意し直す姿そのものが、川柳の豊かな題材になります。今回寄せられた作品からも、失敗を笑いに変える言葉の力と、日常の小さな出来事を五七五で切り取る楽しさが伝わってきました。次の「明日から」こそ本当に始まるのか、それともまた新しい一句が生まれるのか。皆さまのこれからの挑戦と作品を楽しみにしています。

金賞
明日から
先延ばしにて
箸のばし

投稿者:田中憲正 / いいね:1

お題・コンテスト:【定番お題】明日からがんばろう! ダイエット575(2026.06)

今回のお題を象徴する「明日から」という言葉を冒頭に置き、ダイエットの決意が簡単に先送りされてしまう様子を、軽快な五七五にまとめた作品です。

特に優れているのは、「先延ばし」と「箸のばし」という、よく似た響きの言葉を対にした構成です。頭では開始を先へ延ばしている一方で、手に持った箸は目の前の料理へ伸びているという、正反対の二つの動きが鮮やかに表現されています。単なる駄洒落に終わらず、ダイエットにおける意思と行動の食い違いを的確に捉えている点が秀逸です。

「明日から/先延ばしにて/箸のばし」と、五・七・五の流れも整っており、声に出したときの調子の良さがあります。最後の「箸のばし」に到達した瞬間、それまでの決意がすっかり崩れてしまった光景が浮かび、自然な笑いが生まれます。

お題との結びつき、言葉遊びの完成度、リズム、共感性のすべてが高い水準でまとまっています。短い十七音の中で、ダイエットを始められない人の心理と行動を見事に描き切った作品として、金賞に選定しました。

銀賞
買ったまま 水着を仕舞う 秋の風

投稿者:匿名ユーザー / いいね:0

お題・コンテスト:【定番お題】明日からがんばろう! ダイエット575(2026.06)

夏に向けて水着を買ったものの、結局一度も着ることがないまま季節が過ぎてしまった――。その一連の物語を、静かな余韻とともに十七音へ収めた作品です。

「痩せたら着よう」「夏までに間に合わせよう」という決意は直接書かれていません。しかし、「買ったまま」という上五だけで、水着を購入したときの期待や意気込みが伝わります。続く「水着を仕舞う」によって、その計画がかなわなかったことが明かされ、最後の「秋の風」で夏の終わりと時間の経過が一気に広がります。

ダイエットの失敗を大きな笑いにするのではなく、使われなかった水着と秋風によって、少し寂しく、どこかおかしい情景を描いている点が魅力です。「また来年こそは」という、句の外側にある次の決意まで想像させます。

「秋の風」という季語も効果的で、買ったときには確かにあったはずの期待と、季節が過ぎたあとの切なさを引き立てています。説明を控えながら、春から夏、そして秋へと続く長い時間を感じさせる、俳句的な味わいを持った作品です。

銅賞
着れぬ服
 いまでは壁の
   インテリア

投稿者:なつふね。 / いいね:2

お題・コンテスト:【定番お題】明日からがんばろう! ダイエット575(2026.06)

以前は着られた、あるいは痩せたら着ようと思っていた服が、いつしか衣服としての役目を失い、壁を飾る「インテリア」になってしまったという発想が楽しい作品です。

上五の「着れぬ服」で、ダイエットにまつわる悩みを簡潔に示し、中七の「いまでは壁の」で意外な方向へ話を展開しています。そして最後に、やや洒落た響きを持つ「インテリア」という言葉を置くことで、着られない悔しさを明るい笑いへ転換しています。

服を捨てることもできず、かといって着ることもできないまま、目につく場所に掛けている光景が浮かびます。そこには、「いつかまた着られるようになりたい」という未練や目標も感じられ、単なる冗談だけではない人間味があります。

「着れぬ服/いまでは壁の/インテリア」という五七五の収まりもよく、三段階で意味が展開していく構成も明快です。身近な失敗を、視覚的で印象に残る一場面として描き出した点を評価し、銅賞に選定しました。

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