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ももねえ

ももねえ

札幌在住ニューハーフレスラー
さっぽろ村ラジオ金曜22時『ももいろはどう?』パーソナリティ
北海道
ランク3若葉の詠み人

公開済み投稿数:5句

次のランク「ランク4:日々の詠み人」まで、あと5句です。

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1受賞歴

コンテスト受賞歴

靴下が
洗濯機の
谷底へ

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洗濯を終えたあと、片方だけ見当たらなくなる靴下。多くの人が一度は経験したことのある、ごく身近な「あるある」を題材にした一句です。靴下が見つからないという出来事そのものはささやかですが、本作は、その行方を単に「洗濯機の中」と説明せず、「谷底」と表現したところに大きな魅力があります。

上五の「靴下が」は、日常的で親しみやすい言葉です。続く「洗濯機の」で場所を示し、読み手は洗濯槽の中をのぞき込む人の姿を思い浮かべます。そして最後の「谷底へ」によって、いつもの洗濯機が突然、深く険しい地形へと変わります。手を伸ばしてもなかなか届かず、暗い隙間に吸い込まれてしまった靴下の様子が、少し大げさでありながら、実感を伴って伝わってきます。

特に効果的なのが、結びの助詞「へ」です。「谷底に」と言い切るのではなく、「谷底へ」とすることで、靴下が今まさに落ちていくような動きが生まれています。洗濯機の奥へ吸い込まれていく靴下と、それを見送るしかない作者の小さな絶望まで感じられる表現です。深刻な出来事ではないからこそ、この大げさな比喩が楽しい笑いにつながっています。

また、作者自身の困った気持ちを「困った」「取れない」と直接書かず、靴下と洗濯機の光景だけで伝えている点も優れています。読み手が自分の経験を重ねる余地があり、「うちでもある」「洗濯機の隙間に落ちた靴下はなかなか取れない」と、それぞれの記憶を自然に呼び起こします。暮らしの中の小さな事件を、具体的な映像と意外性のある比喩によって、可笑しく印象的な一句へと仕上げた作品です。

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投稿者:ももねえももねえ ランク3若葉の詠み人 / いいね:1

お題・コンテスト:自由投稿

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